長年、現場で数多くの給湯器を設置してきたベテラン職人の視点から見ると、ユーザーが「どこに頼むか」で迷うのは当然のことだと言えます。しかし、現場の人間からすれば、依頼先によって施工の質に明確な差が出るのも事実です。多くの人がブランド名や価格で選びがちですが、本当に大切なのは「誰が実際に工事をするのか」という点に尽きます。例えば、大手ガス会社の看板を背負って来る職人は、社内の厳しい基準をクリアしており、コンプライアンス意識も高い傾向にあります。部材一つとっても高品質なものを使用するため、価格が高くなるのは必然なのです。一方で、ネット専門店から派遣される職人は、件数をこなすことで利益を出しているため、作業スピードは非常に速いですが、現場によっては配管の断熱材の巻き方が甘かったり、ビスの打ち込みが雑だったりすることもあります。もちろん、専門店の中にも腕の良い職人はたくさんいますが、当たり外れがあることは否定できません。家電量販店の場合は、窓口の担当者は商品知識が豊富でも、工事に来るのは委託された地元の個人事業主であることが多く、技術レベルの把握が難しいという側面があります。結局のところ、どこに頼むのが一番安心かと聞かれれば、私は「自社施工を徹底しており、施工事例を詳細に公開している業者」と答えます。ホームページなどで実際に工事を担当した人の顔が見え、過去のトラブル事例やそれに対する真摯な対応が記されている業者は、自分たちの仕事に誇りと責任を持っています。また、電話一本でアフターフォローに駆けつけてくれるフットワークの軽さも重要です。交換工事が終わればそれでおしまいではなく、そこから十年間の付き合いが始まるのだと考えてください。どこに頼むか決める前に、ぜひ電話でこう聞いてみてください。「もし設置後に水漏れが起きたら、今日中に来てくれますか」と。その時の回答の速さと誠実さこそが、その業者の真の姿を表しています。自社保証を完備し、トラブル時にすぐ駆けつけてくれるフットワークの軽さを持つ業者を選ぶことが、長期的な安心に繋がります。
給湯器の交換をどこに頼むのが一番安心かベテラン職人に聞く