トイレから耳障りな「キュー」という高音の異音が聞こえてきたら、まずは落ち着いて、いくつかの対処法を試してみましょう。専門業者に依頼する前に自分でできることも多く、簡単な作業で悩みが解消される可能性があります。 まず試すべきは、**「止水栓の調整」**です。トイレのタンク横や床、壁から出ている給水管に付いている止水栓を、マイナスドライバーで一度完全に閉めてみましょう。これで水が止まれば、異音も止まるはずです。止水栓を閉めた状態で音が止まったら、今度はゆっくりと止水栓を開けて水を流し、音が再発するか確認します。止水栓を中途半端に開いていると、水の抵抗が増して「キュー」音が発生することがあるため、完全に開くか、またはわずかに閉める程度に調整して音が止まるか確認してみてください。 次に、**「タンク内部の確認と清掃」**です。トイレのフタを開け、タンク内部を目視で確認してみましょう。特に、水を流した際にタンクに水が溜まる過程で音がするようであれば、「ボールタップ」と呼ばれる部品に原因がある可能性が高いです。ボールタップは、浮き球と連動して水を止める役割をしていますが、内部のパッキンや弁に水垢や錆、異物が付着していると、水の流れが妨げられ異音の原因となります。タンク内の水を一度空にしてから、ボールタップの周辺や浮き球を軽く清掃し、異物がないか確認してみましょう。 さらに、**「ボールタップの交換」**も有効な対処法です。もし、清掃や止水栓の調整で改善しない場合、ボールタップ自体が劣化している可能性が高いです。ボールタップはホームセンターなどで数千円程度で購入でき、交換作業もDIYで可能な場合が多いです。交換の際は、止水栓を閉め、タンク内の水を空にしてから、古いボールタップを取り外し、新しいものと交換します。作業は製品の取扱説明書をよく読んで慎重に進めましょう。 これらの対処法を試しても「キュー」という異音が解消されない場合や、自分で作業することに不安を感じる場合は、無理をせず専門の水道業者に相談することをおすすめします。プロの業者は、専用の工具や知識を持っているため、原因を正確に特定し、安全かつ確実に修理を行ってくれます。早めの対処で、耳障りな異音から解放され、快適なトイレ空間を取り戻しましょう。
トイレから「キュー」音がする時の対処法