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  • 給湯器水漏れ、放置するとどうなる?怖いリスク

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    給湯器からの水漏れは、たとえ少量であっても、「これくらいなら大丈夫だろう」と放置してはいけません。小さな水漏れが、時間とともに様々な大きなトラブルに発展し、生命や財産に関わる深刻なリスクを引き起こす可能性があります。目先の修理費用を惜しんだばかりに、後から高額な費用がかかる事態に発展することもあるため、早めの対処が不可欠です。最も直接的な影響は「水道代の高騰」です。給湯器からの水漏れは、24時間365日続き、積算されると膨大な量の水が無駄になります。気づかないうちに、毎月の水道代が数千円、場合によっては1万円以上も高くなっていたというケースも珍しくありません。年間で考えると、修理費用をはるかに超える無駄な出費となっている可能性があります。次に、水漏れが継続することで「建物の損傷」が発生するリスクが高まります。給湯器周辺の壁や床に水が染み込み続けると、建物の木材が腐食したり、カビが大量に発生したりする可能性があります。カビはアレルギーや健康被害を引き起こす原因となるだけでなく、一度発生すると除去が非常に困難です。賃貸物件の場合は、原状回復費用として入居者に請求されることもあります。さらに、給湯器からの水漏れで最も怖いのが「漏電による火災や感電事故」のリスクです。給湯器は電気を使用する製品であり、水漏れによって内部の電気部品が濡れると、漏電を引き起こす可能性があります。漏電は、機器の故障だけでなく、火災の原因となったり、給湯器に触れた人が感電したりする危険性があります。特に、雨風にさらされる屋外設置型の給湯器では、漏電のリスクが高まります。また、ガス給湯器の場合、水漏れがガス管の腐食を早め、ガス漏れに繋がる可能性もゼロではありません。ガス漏れは爆発や一酸化炭素中毒といった、生命に関わる非常に危険な事故を引き起こすため、細心の注意が必要です。このように、給湯器からの水漏れは、単なる不便だけでなく、経済的損失、衛生的問題、建物の損傷、そして火災や感電、ガス漏れといった生命に関わる重大なリスクを伴います。小さな水漏れであっても、決して軽視せず、早期に原因を特定し、給湯器の電源を切り、止水栓を閉めてから、速やかに専門業者に相談することが、ご自身とご家族、そして住まいを守るための鍵となるでしょう。